事業計画書テンプレートExcel版を無料で使う方法
この記事の要点
- 創業計画書Excel版は日本政策金融公庫公式サイトで無料入手できる
- 記入手順は事業概要→経歴→数値計画→資金計画→返済計画の5段階
- 自己資金比率は総額の10〜30%程度とされるが一律の基準はない
結論:日本政策金融公庫の公式サイトで無料のExcelテンプレートが入手できる
事業計画書のExcelテンプレートは、日本政策金融公庫が創業計画書・事業計画書のフォーマットを無料で公開しており、誰でもダウンロードして使えます。民間の比較サイトやテンプレート配布サイトにも無料版はありますが、融資申込を目的とするなら公庫公式の様式を使うのが最も確実です。
無料テンプレートの入手先は主に3種類
事業計画書のExcelテンプレートを探すと、入手先は大きく3つに分かれます。それぞれ用途が異なるため、何のために使うかで選ぶべきものが変わります。
1. 日本政策金融公庫の公式サイト
創業融資を申し込む予定があるなら、日本政策金融公庫の公式サイトで配布されている「創業計画書」のExcel・PDFフォーマットを使うのが基本です。審査担当者が見慣れた様式であり、必要項目(創業の動機、経営者の略歴、取扱商品・サービス、取引先・取引関係、従業員数、借入状況、必要な資金と調達方法、事業の見通し)が漏れなく網羅されています。独自フォーマットで作成して不備が生じるケースと比べ、記入漏れのリスクが小さい点がメリットです。
2. 中小企業庁や商工会議所系のテンプレート
中小企業庁が公開している経営計画系の様式や、商工会議所が配布するテンプレートは、補助金申請や経営改善計画の作成に向いています。創業融資用というより、既存事業の計画整理や補助金の事業計画書作成に使われることが多く、項目構成が公庫の様式とは異なります。
3. 民間の無料テンプレート配布サイト
検索結果には、会計ソフト会社やビジネステンプレート配布サイトが提供する無料Excelファイルも多数表示されます。デザイン性が高く数値計画のグラフが自動生成されるものもありますが、融資審査では「公庫所定の様式に沿っているか」が重視される場面があるため、創業融資が目的なら参考資料にとどめ、提出用は公庫様式で作成する方が無難です。

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無料で記事を作る →エクセルテンプレートの記入手順(5ステップ)
事業計画書をExcelで作成する際の基本的な流れは、おおむね次の5ステップです。
- 事業概要を固める:事業内容、ターゲット顧客、提供する商品・サービスを1〜2文で言語化する
- 創業の動機・経歴を記入:これまでの職歴や経験が事業とどうつながるかを具体的に書く
- 売上・原価・経費を数値化:月次または年次の売上高、原価率、人件費、家賃などをセルに入力し関数で利益を自動計算する
- 資金計画を作成:設備資金・運転資金の内訳と、自己資金・借入金の調達方法を一覧化する
- 返済計画と事業の見通しを記載:借入金額に対する月々の返済額と、売上予測から見た返済余力を示す
Excelで作る最大の利点は、売上や経費の数字を変更すると利益や返済比率が自動で再計算される点です。手書きや文書ソフトでは数字を直す度に手計算が必要になり、転記ミスが生じやすくなります。
無料テンプレートを使う際によくある失敗例
無料テンプレートは便利な反面、使い方を誤ると審査でマイナス評価につながることがあります。
- テンプレートの項目を埋めるだけで終わるケース:雛形の空欄を機械的に埋めただけで、事業の独自性や収支の根拠説明が薄いまま提出してしまう
- 数値の整合性が取れていないケース:創業計画書の売上予測と、別シートの資金繰り表の数字が一致しておらず、審査担当者から不備を指摘される
- 自己資金の記載が曖昧なケース:通帳のコピーなど裏付け資料と記載額が食い違っており、自己資金の実態が確認できないと判断される
- 古いバージョンのテンプレートを使い続けるケース:様式が改訂されているにもかかわらず旧版を使い、必須項目が抜け落ちてしまう
こうした失敗は、テンプレートをダウンロードした後に公式サイトで最新版かどうかを確認し、記入後に数字の整合性を見直すだけでかなり防げます。
数値計画を作る際の目安となる水準
売上予測や経費の数字をどの程度の粒度で書くべきか迷う場合、創業後1年目は月単位、2〜3年目は年単位で計画を立てるのが一般的です。売上高は楽観・中間・悲観の3パターンで試算し、中間値を本計画として提出する方法が使われることがあります。自己資金の比率は創業資金総額の10〜30%程度を用意しているケースが多いとされますが、業種や借入希望額によって幅があり、一律の基準があるわけではありません。具体的な審査基準や必要書類は申込先の金融機関によって異なるため、最終的な数値の妥当性は日本政策金融公庫の窓口や税理士などの専門家に確認することをおすすめします。
Excel版とWord・PDF版、どちらを使うべきか
創業計画書のフォーマットには、Excel版のほかWord版・PDF版も用意されています。数値計算を伴う資金計画や収支計画はExcelの方が関数による自動計算ができて効率的です。一方、事業内容や経営者の経歴といった文章中心の項目はWordの方が書きやすいという考え方もあります。両方をダウンロードしておき、数値部分はExcel、文章部分は別途ワープロソフトで下書きしてから転記する、という使い分けをする人もいます。提出形式については申込先の指定に従う必要があるため、事前に確認しておきましょう。
まとめ:テンプレートは入り口、中身の精度が審査を左右する
Excelの事業計画書テンプレートは日本政策金融公庫の公式サイトから無料で入手でき、売上・経費・返済計画を関数で自動計算できる点が大きなメリットです。ただし、テンプレートの空欄を埋めるだけでは審査で評価されにくく、数値の整合性や自己資金の裏付けを丁寧に詰めることが重要です。創業融資の基礎知識や融資審査突破対策とあわせて準備を進めることで、計画書の精度を高めやすくなります。
よくある質問
- Q. 事業計画書のExcelテンプレートはどこでダウンロードできますか?
- A. 創業融資を申し込む予定がある場合は、日本政策金融公庫の公式サイトで配布されている創業計画書のExcel・PDFフォーマットを使うのが基本です。補助金申請など用途が異なる場合は中小企業庁や商工会議所の様式を確認してください。
- Q. 無料テンプレートと有料ソフトではどちらを使うべきですか?
- A. 初めて事業計画書を作成する場合はまず無料テンプレートで全体像をつかみ、グラフ作成や複数年の収支シミュレーションが必要になった段階で有料ソフトの導入を検討する流れが一般的です。
- Q. Excelで作った事業計画書をそのまま融資審査に提出できますか?
- A. 申込先の指定様式に沿っていれば提出可能な場合が多いですが、必須項目の過不足や様式の新旧によって扱いが変わることがあるため、提出前に申込先の金融機関へ確認することをおすすめします。



